2019年11月28日
浄土真宗の葬儀では清めの塩も必要なし
たくさんの宗派があるのも日本であり、全国的にも信者数が多いのは浄土真宗ですから、葬儀参列をすることも少なくはありません。龍谷寺本願寺は西本願寺のことでもありますが、京都府にあるこのお寺こそ浄土真宗本願寺派の本山です。
故人を供養するためにお葬式はあるといった考えとは真逆なのがこの宗派であり、故人を供養するためにお葬式を出すわけではありません。極楽浄土へと行く秘訣は、阿弥陀如来の救いを心から信じることだとされているからです。
亡くなったら故人を供養するのではなく、阿弥陀如への感謝がこの宗派における葬儀というのも特徴と言えます。一般的なお葬式では死装束を故人には着せますが、そうしたこともしません。不浄なものを取り去る塩はお葬式の定番ですが、塩を振りまいて体と心を清める行為も無いです。
ずいぶんシンプルでそっけないと感じるかもしれませんが、仏様となれば死後にまた再開ができると考えられているため、告別式という呼び名も使われません。使う仏具に至るまで、お供え物や作法も宗派により異なるのも特徴です。
お葬式に参列をしたら、一般的には葬儀マナーとされていることも、浄土真宗本願寺派だとマナーに反することもありますので気を付ける必要があります。